2005年02月22日
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ガソリンスタンドは、価格競争の激しい市場です。
価格競争が激しい市場では、サービスがとてもよかったり、価格が安かったり、消費者にとっては、とてもメリットが大きいものです。

しかし、その価格競争はほとんどの場合、企業体力をそぐこととなります。それが結果として大きな間違いを犯すことになるのです。

ガソリンスタンドの場合、ガソリン価格の低下がサービスの一つでした。今まではそれで問題なかったのですが、最近は、ガソリンの値下げが難しいほどに底辺にあるようです。

その場合に、次に行うのが、窓のふき取りサービスだったり、空気圧だったり。。。
それはとてもすばらしいことなのですが、そのときにガソリンの価格を上げるのです。

サービスの差別化を行い、サービスを充実させる代わりにガソリン価格を上げるというものです。
そして、そういったガソリンスタンドの場合、外から見たときに看板には「ガソリン大特価」と書かれているのです。具体的な価格など全く分かりません。

そうしてガソリンの価格を隠し、利益を少しでも押し上げようとするのです。

これの問題点は2つあります。

ひとつは、サービスへの特化を消費者が望んでいないこと
もうひとつは、僕がバイクなのでサービスの違いを享受できないこと
です。

おそらく、ガソリンスタンドはコンビニにある意味であこがれているのだと思います。ようするに、「定価販売」。
たしかに、小売業界に身を置く人にとって、( 僕は SE なので、そのへんは微妙ですが商品は自分自身ですし。。 ) 商品の販売価格というのは、とても大きな問題です。そして、定価で大量に販売するということは、とてもうらやましいことだと考えているはずです。

そして、コンビニのそれを可能にしているのが、サービスへの特化です。とりあえずコンビにでは様々なサービスがあり、24時間営業している。つまり、他の小売とは明らかにサービスの部分で差別化されているのです。

ガソリンスタンドも定価、というよりも、もう少し高利益率にて販売したいと思う気持ちはよく分かります。そしてコンビニに習ってサービスへの特化を行う気持ちも良く分かります。

しかし、コンビにはマーケティングターゲットが、大衆なのに対し、ガソリンスタンドは車の所有者です。その時点でマーケットは小さくなります。そして、コンビニは必要以外で寄ることもあるのに対し、スタンドは必要だから寄るのです。

そういったことを考えると、サービスの差別化は意味をなしません。

そして僕はバイクに乗っているのです。差別化されたサービスを享受できないのです。まずは「大特価」という卑怯な看板を早々に撤去するべきだと僕は考えるのです。



stock_value at 10:14│Comments(0)TrackBack(0)バイク 

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