2005年03月08日
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信用取引を始めてから、ようやく半年が過ぎようとしています。僕にとって信用取引は、まだまだ勉強しなければならない取引手法です。

信用取引は、
・所有資産のレバレッジ
・( 擬似的な ) コール/プットオプション
・売却から始められる

という特徴があります。

レバレッジについては、原資の何倍もの取引ができるので、それにあわせて、リスクもリターンも大きくなります。

コール、プットオプションは、株を買う権利・売る権利を売買することであり、現引きという方法が取れる以上、オプションとしての性格も有しているかと、僕は考えています。通常、ワラントのような個人が行えるオプション取引は、差金決済のみとなりますが、その点、株の場合は実際に現物の取引もできるので、結構面白いのではないかと。

売却から始められる。というのは、非常に強く興味を引きます。後ほど詳しく触れますが、投資家にとって買い・売りの双方向からのアプローチができるということは、強く惹かれるのです。


信用取引が可能になったとき、レバレッジは初めてであることが多いですが、投資の手法にはそれほど大きな差異は生まれません。結局は、無理の無い金額で取引を行うインセンティブを有するわけですし、差金決済であれば、大きな損失を生むこともあまりありません。

しかし、「売り」から入れる取引は、投資の手法を大きく変化させる可能性を持っているのです。

僕は、これから公開するであろうポートフォリオを見ていただければ分かるのですが、売りから始める手法がニガテであり、キライです。

僕は、経験が重要な要素であると考えていることを、折に触れ述べてきました。
「売り」という行為は今まで始めての行為であるばかりでなく、生活面においても始めてのことなのです。

この、生活上の不慣れというのは、とても大きくのしかかってくるのです。
日本人は、算数を習うときに、最初に足し算を習います。その結果、大多数の人は足し算の発想になるのです。例えば引き算をするときも、[ 10-6 ] を求めるときには、6 にいくつを足せば 10 になるのかを考え、 4 であることから、[ 10-6 ] の答えは 4 である。という思考プロセスをたどる人は少なくないでしょう。

株も同じで、今までずっと「買い」を行うトレーニングは積んできました。買うことは経験も豊富なので、簡単に行えますし、自分のスタンス、投資手法についても、固まっています。

しかし、売りについては、こういったことを最初から行わねばならず、これはとても怖いことだと思うのです。

そしてなにより、「買う」という行為は株価の値上がり、会社の成長を目標とするポジティブな要因による行動ですが、「売り」という行為は、非常にネガティブな行為だと言うこともいえます。

そして、ネガティブな行為に対する行動は、非常に遅くなるのです。例えば、利益確定は素早くても、損きりは遅くなりがちです。

こうしたことから株の「信用売り」は
・経験不足
・ネガティブな行為による、行動の遅れ

という、非常に重要で大きなリスクを持っていると、僕は考えているのです。だからそれが利益を出すチャンスだとしても、なかなか手が出せないのです。



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