2005年03月21日
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世の中には、様々なアルバイトがあります。アルバイトは、時給が高いのでイヤイヤする場合もあるでしょうし、金銭など関係なく、やりがいを中心に働くこともあります。

僕がアルバイトの姿を見るのは、接客業が主です。それ以外のシーンでは、なかなかアルバイトを見ることはできません。

で、そうしたアルバイトの姿を見ている中で、ほとんどが特に何も感じません。それほどにアルバイトはたくさんいます。

しかし、電車のラッシュ時のアルバイトは特別なのです。

このラッシュ時のバイトというのは、主に朝の通勤ラッシュ時に電車の安全運行や、駆け込み乗車を抑制する目的で、通常の駅員さんの他にアルバイトが数名働いているのです。
詳しいことは僕も分かりませんが、通勤ラッシュの朝の時間しか見ないので、その時間のみの、短時間アルバイトなのでしょう。

この、ラッシュバイトなのですが、結構高い確率で、アルバイトの人が生き生きとしています。本当に生き生きとしていて、例えば、ドアが閉まるアナウンスが流れると、
「ドアが閉まります。駆け込み乗車は危ないのでやめてください!」と、大きな声で叫んでいます。
電車が発車すると、安全確認を行います。

こうした一連の動作をとても楽しんでる雰囲気が出ているのです。

そこまで生き生きと楽しむ理由は、ラッシュバイトは、朝早いバイトであり、なおかつ危険の伴う、比較的 "しんどい" アルバイトに分類されると思います。そうしたバイトをあえて選ぶ人のなかには、電車マニアがいることも容易に想像ができます。

しかも、電車はそれ自体が好きであり、なおかつアルバイトとして電車に接することができるという、消費者として、サービスの提供者として、両方を体験することができるのです。
これは、アキバでのアルバイトの人も一部共通する部分があるように思います。( 他にもたくさんあるでしょうが、ちょっとおもいつきません )

このマニアの人たちを見て、僕は苛立ちを感じることがあります。
ひとつは、「電車が好き」の延長でサービスを提供する側に回ることに対する疑問。
もうひとつは、生き生きと仕事をしていることに対する嫉妬。

仕事に対する考えは色々ありますが、僕はサービスの提供と、好きは区別される必要があると思います。別に仕事が好きでもいいですし、好きなことを仕事にするのもいいです。しかし、サービスを受ける側と提供する側は明確な線引きが必要です。これは社員・アルバイト問わず、働く人はそういう意識を持って働いていると思います。

そして、ラッシュバイトの場合は、「注意したいから注意をしている」という側面があるように感じてしまうのです。やはり電車が好きであれば、駆け込み乗車を注意したいでしょうし、自分の指示に乗客を従わせたいと考えるでしょう。それがある意味当然だと考えられます。
もちろん、僕は駆け込み乗車は危険なので絶対しないですし、駆け込み乗車をすることは注意するタイミングを与えることになるので、それは避けたいとこです。

そして、生き生きと仕事しているのを見て、僕はとてもうらやましいと思うのです。僕は今の仕事がとても好きです。しかし、生き生きと仕事はできません。それは自営業でも同じ事です。趣味としている、株も仕事になれば楽しく買うことはできないでしょう。

そういったことを考えると、ラッシュのバイトの人を見て、とてもうらやましく思います。


stock_value at 09:52│Comments(0)TrackBack(0)考え:04〜07年 

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