2005年04月16日
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本日、いつもお世話になっている会社にバイトに行きました。で、仕事を処理しながら適当に世間話をしていました。

そうすると、僕が主に折衝していた担当者が辞めたと言うことなのです。
担当について簡単に説明をすると、次のように変化しています。
○最初の担当者 → 次の担当者 → 最初の担当者に戻る

と言うことになっています。次の担当者に替わったのは、最初の担当者が産休に入ったためです。そして、産休から復帰したためにまた最初の担当者に戻りました。

で、上記2番目の "次の担当者" が突然辞めてしまったのです。話を聞くと、2番目の担当者が社長とトラブルがあったということです。そして辞めてしまいました。

これだけしか話を聞いていませんので、詳細については全く分かりませんし、推し量ることもできません。
しかし、確かに2番目の担当者さんは、とても心に芯があり、対人関係でトラブルを起こす可能性があったことは確かです。しかし、それは会社を辞めてしまうほどなのかを考えると、どうも微妙な気もします。

このときに、一般の発想としては社長とトラブルがあったんだし、会社がその社員をクビにしたんだろうと考えるのが普通だと思います。
しかし、僕はそう考えず、むしろトラブルの結果として、社員の方が "こんな会社辞めてやる" ということで、辞めたのではないかと考えるのです。

僕は今まで何社かベンチャー企業を見てきています。そしてうまくいっている姿、トラブルを抱えている姿など、色々と見てきました。トラブルの原因はほぼお金が絡んでいるのですが、逆に言うとそれ以外ではあまりトラブルが発生しないのです。

特に労使関係でトラブルが発生した場合などは、会社が辞めるように仕向けることはあっても、強引にクビにすることはありません。社長というのはリスクをとても嫌うので、社員をクビにしようものなら、公的機関から様々な圧力をかけられることとなってしまいますし、最低でも1ヶ月前の予告か、手当を至急する必要があります。

事実上、会社は社員をクビにできないのです。ベンチャーを見てそう思いましたし、実際社員というのは非常に強く守られているのです。
社会的な事実というのは分かりませんし、実際には、中小企業では会社の一方的な理由による解雇は十分あり得ると考えますが、それでも思っている以上に少ないのです。大企業でたまに行われるそうした労働者に対する仕打ちは、権力の使い方を知らない、部門レベルの "長" によって行われるのではないでしょうか。会社では、報道されるリスクを考えたら、強くクビにする必要はありませんし。

結局のところ、社長は従業員をクビにするという権力を持っているように錯覚されがちですが、その権力は持っていないか、もしくはその権力は振りかざさないべきなのです。

権力の使い方というのは非常に難しいのです。


stock_value at 23:46│Comments(0)TrackBack(0)考え:04〜07年 

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