2009年11月

2009年11月30日
会社の人と話をしていたら、家に帰ってから相手の(たとえば彼女であったりとか、結婚相手のこと)疲れたという発言に引っかかりを感じるというのです。

僕はそういう考えが無かったのでとてもびっくりしました。確かに仕事から帰ってきて、「疲れた」といわれれば、「俺はもっと疲れてるよ!」となるのかもしれません。特に相手が学生であったり、アルバイトや無職であればなおさらかもしれません。

しかし僕が学生のころは、今考えてみてもやっぱり疲れていましたし、今も疲れています。相対的にどちらがより疲れているのかは正直わかりませんし、感じません。ということは、誰もが大なり小なり疲れているので、別にどのように表現してもいいのかなぁと思います。

しかし「できない」という表現は、今も昔もあまり好みません。時間が限られていることもみんなが同じなので、特に時間を理由にできないのは、やらないのではないかと疑ってしまいます。

ただし例外もあって、寝る時間も無いほど働いている場合には、これは当てはまりません。



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2009年11月29日
僕の受け持つお客さんで、「うるさい」人というのはあまりいません。ここでいううるさいというのは、細かい質問や要求が多いとか、価格交渉が非常識なほどだとか、そういうのをさしています。

先日、お客様のところに作業に行きました。
作業内容はあまりしっかりと聞いていなかったのですが、プリンタのIPアドレスの設定と、それに影響される各端末の設定でした。
そもそもの問題として、IPアドレスの重複があるのか、機器がうまく動かないことがあるとうのです。

そのような依頼なので、僕としては特に問題なく作業ができると考えて、お客様のところに行きました。
お客様に、「IPアドレスはいくつにすればよろしいですか?」そのように聞いたのですが、「もう営業さんに伝えてあるから、それを私に聞くのは無責任でしょう」といわれてしまいました。そして各端末の設定変更が必要になることを伝えると、「そんなことは聞いてない」といわれてしまいました。

僕としては、僕の直接のお客様ではないので、こういった状況でのトラブルは非常に困ります。ということで営業さんに、「お客様にご理解をいただけてないようなので、今日は一度引き上げます」ということで引き上げてしまいました。

後々聞いてみると、やはりそこはうるさいお客だということでした。何に対してうるさいのかわかりませんが、上記のような発言につながるわけですから、きっとほかの部分でもいろいろとあるのでしょう。

結局僕としては、作業費が若干高くなるので別にいいのですが、その「余分なコスト」は誰が負担するのでしょうか。
この手の問題は、営業とお客で信頼関係がうまくできていれば、おきないはずです。

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2009年11月28日
金曜日のことです。21時頃から友人と待ち合わせをし、お酒を飲む予定でした。そんな中、突然お客様より電話がかかってきました。

「うちのHPが見られないんですが。」そして「今日は大切な人がウチのHPを見る予定なので、なんとか回復させたいんですよ」と。

まず分かっていることは、URLでアクセスしたときに「ページを表示できません」となるようです。
一度電話を切って、ホスティングしている他のURLを表示させると、問題無く表示できます。

僕が社内にいないので、どこまで確実な事が判断できるのか非常に心配でしたが、nslookup などを確認してもらい、ある程度の結論がでました。

それは 「DNS サーバーがおかしいのではないか。」ということでした。本当は dig 使えば簡単ですし、 nslookup でも サーバーを指定すればすぐに結論が出たのですが、そこまでは会社の人にも伝えられなかったので、とりあえず推測も混ざっている前提で、結論を伝えました。


後ほどになって、blog などを確認すると、お名前.comの障害の情報が出てきました。
根本的な解決にはなりませんが、とりあえず責任の分解点ということでハッキリしたので助かりました。

2009年11月27日
優秀な人というのは滅多にいません。今まで僕の交流の中からでは、100人に一人ぐらいの割合でした。もちろん判断した優秀な人の中でも、より優秀とかそうでないということは考えられますが、おおむねこんな感じでした。

そして優秀な人の特徴です。
・理解が早い
・仕事が速い
・結論が早く、思考過程が整然としている
・他人に求める要求が高い

さらに
・期限を決めることが多い
・クオリティを求める

こうしてみてみるとなんだか普通の人ですね。
理解については、非常にすごいと思います。僕がITの事について説明すると、相手はその分野は無知だとしてもすぐに理解します。そして応用の利いた質問をしてくるのです。これはほんとなんでそんなまで深く理解してしまうのか不思議です。

仕事はみなさん速いです。理解までの時間とそれを基にした決断が早いので、仕事はどんどん進みます。逆に言うと、そうやって進めていかないと処理しきれ無いのだと思います。決済権があると、本当に早くなります。

初めてのことでも、結論はほぼ正しいことがほとんどです。そしてその結論に至るまでの思考は本当に整然としています。意見を途中で挟むことが難しいほど整然としています。途中で意見してしまうと、その矛盾を疲れてしまいます。

他人に求める要求も非常に高いのです。自身がしっかりしているので、それと同じかやや劣る程度の要求をしてきます。
これは普通の人であれば「できない」で結論が出るのですが、僕のように中途半端な立ち位置の場合、無理して要求に応えることにつながります。そしてプレッシャーを感じて苦しい思いにつながります。

期限は普通のことですが、また終わるか終わらないかの微妙な期限を要求してくるのが上手なように思います。そしてそのぎりぎりがんばって終わる期限の中で、高いクオリティを要求してくるのです。技術的な仕事の場合、クオリティ=検証なので、すごい大変です。


ということで、今まで僕が優秀だと思った人は、大体こんな感じでした。その人の能力を最大限引き出すのがうまいのか、制限のあるリソースの中で、最大の結果を出すのか、、よくわかりませんが、すごいと思います。

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2009年11月26日
最近、とても考えさせられることがあったので、友人のことなんですが、書いておきたいと思います。

※なおこの手の話を書くとき、「快く思ってない」という印象を与えるのですが、そんなことはありません。

さて、その友人のことですが、今までの何社かでの仕事内容を知っていました。そして色々な話をしているときに、考えることはなかなか的を得ているとと僕は思っていました。少なくとも発想や着眼点としては同じです。ただしそれを実現する過程は違うようにも思いました。

そして少なからず結果を重視する僕は、現在おかれている状況を見て、その内容とバランスが取れているのか判断します。表現しているそれが口だけであれば、受け流すことしかできません。知り合ったばかりのとき、僕はそれについてとても微妙な判断をしていました。会話の内容とおかれている状況について、乖離しているように思ったのです。

つい最近になって、一緒に仕事をすることになりました。僕の得意な分野でお手伝いをすることになったので、友人という関係だからこそ、しっかりとやり遂げたいという強い責任感とモチベーションがありました。と同時に、どんな感じで仕事が進むんだろうという楽しみな感じがしました。

結論から言うと、その友人はとても優秀でした。その優秀さは群を抜いており、僕が今まで仕事をした人の中で、上位数人に入るほどだと思ったほどです。ただし優秀な人と仕事をするのは、大変強いプレッシャーを感じます。今までもそうでした。僕が絶対に大丈夫だと思う、そこではプレッシャーを受けても問題ありませんが、全部が全部完璧ではないので、やはりプレッシャーがすごいのです。

もちろんおおむね問題なく仕事は完了しましたし、IT全般についてはまったく問題ありませんでした。

ということで、今までの人も含めて優秀だと思う人についての特徴は次回書きたいと思います。

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2009年11月25日
新しい人を教育するとき、たいていの場合において文章を書くのが苦手のようです。
まだそんなに教育はしていませんが、今までは全員が文章ダメでした。
そしてダメな文章には特徴があるように思えてきました。それを踏まえて、どのように書くと、ビジネス文書としてきれいになるのかをまとめておきたいと思います。

・一文は短く。
・言いたいことは、一つの文章で一つだけ。
・書き出しと書き終わりが対になっていること
・接続詞に注意。

これが守られていれば、第一ステップは完了です。次は、文章量と表現方法になります。
ちなみに僕としては、表現方法は少しずつ身につくと思うので、ここについてはほとんど指導しません。

さて、日報などを書いてもらうと大変よくわかるのですが、1つの文が長いことが結構多いのです。
例:
「今日は○○会社で電気工事をしているところの見学をして、職人さんたちが常に周りを見ながら自分の仕事をしているところを見て、私も早くそのようになりたいと思いましたが、研修を受けていると、一つ一つが難しいのでまだまだ時間がかかりそうだけど、がんばりたいと思います。」

このような文章になるのです。この場合、
・見学をしたこと
・職人さんがすごいと思ったこと
・早く一人前になりたいと思ったこと
・まだまだ時間がかかりそうだということ

この4つが含まれています。そして「。」が一つしかないので、これは一つの文章です。ということで、上記4つが含まれているので、まず「。」は4つ以上になるようにと注意します。
そしてどこで区切ればいいのか、については、書き出しと書き終わりの言葉である程度判断できます。
例:
今日は○○会社で電気工事をしているところの見学をして、職人さんたちが常に周りを見ながら自分の仕事をしているところを見て、私も早くそのようになりたいと思いました。

この場合、「見学をして〜思いました」という文章です。これ自体では不自然ではありませんが〜の部分には「何を?」という問いができると思います。これは初期の段階では好ましいことではありません。この場合、一つの文章では一つ言いたいことの原則からこれは分割できる文章では無いかという想像ができると説明します。


例:
今日は○○会社に見学に行きました。職人さんたちは常に周りを見ながら自分の仕事をしていてすごいと思いました。私も早くそのようになりたいと思いました。ただ、研修を受けていると一つ一つが難しいのでまだまだ時間がかかりそうです。がんばりたいと思います。

という感じでしょうか。まだこの文章では、不自然な感じがあると思います。そこで接続詞の使い方に注意ということです。実際このように指導していると、一つの文章は短くなるのですが、箇条書きのようになってしまうこともあり、全体として不自然な文章になりがちです。
ただ、この状態までなってしまえば、後は接続詞の注意だけなのですぐにレベルアップします。

これで大体3ヶ月〜半年のトレーニングで、おおむね問題の無いレベルの文章がかけるようになっています。

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2009年11月24日
僕が指導している人が、いわゆる「間に挟む=商流に入る」という行為について、いまいち理解していないようでした。ということで、僕自身の考える商流に入るとはどういうことかを書きたいと思います。


なお、商流というのは、「誰がどこから買うか」という流れのことです。
たとえば引越しのときに、引越し業者・設計業者・内装業者・机などの什器業者など、さまざまな業者と取引をすることになると思います。
このとき、個別に料金を支払うことも可能ですが、たとえば設計業者にすべてのとりまとめをお願いし、設計業者だけに一括で支払うことも可能です。
企業によっては、取引をする前にその会社と契約を交わす必要があることも多いので、複数の業者と契約を交わす手間が省けます。もちろん契約以外にも、与信調査の問題や、取りまとめ企業が大企業であれば、信用力の面から業者が望む場合もあります。
ということで、この場合引越し業者は、エンドユーザー − 設計業者 − 引越し業者となるので、商流の中に設計業者が入ることになります。


さて、上記のような理由から、お客がそれを望む場合・商品を提供する業者が望む場合を除き、通常は商流に他社を挟むことをしません。なぜならデメリットや注意点も少なからずあるからです。
・信用の問題
・仕切りと定価の問題
・トラブル時の切り分けの問題

などでしょうか。
まず、信用の問題というのは結構大きいことです。たとえば商流に入るA社がいる場合、お金の流れが エンドユーザー − A社 − 自社 となります。このとき、エンドユーザーがA社にお金を支払っても、A社が自社にお金を支払わないことも考えられます。またその逆で、エンドユーザーが払わない場合でもA社は自社に払う必要が出てきます。
これについて、どこまで信用できるのか。ということです。
A社が必ず払ってくれるという確信があれば、この問題はクリアされます。

仕切りを考慮した価格の問題もあります。作業費が100万で見積もりをしていた場合、商流に入るA社が100万を払うのか、エンドユーザーが払うのかで違ってきます。エンドユーザーが100万払うのであれば、A社はおそらく自社に対して、90万ぐらいしか払わない可能性があります。(営業経費とか管理費という費用が発生するため、マージンをとるのがほとんどです。金額にもよりますが、5〜10%ぐらいでしょうか)
このとき、当然支払われる金額が90万では困るので、110万の見積もりを最初に出す必要があります。この価格の問題は結構大きいのです。エンドユーザーが小さな企業の場合、このマージン分の価格上昇をいいと考えないところがほとんどです。
一方で、商流に入りたいというA社はこのマージンが欲しい場合がほとんどです。僕が出す見積もりは、「自社がもらうべき金額」です。そのため、商流に入る場合には、A社がエンドユーザーに上乗せした見積もりを提出するしかありません。

そしてトラブル時です。
技術を提供している場合、トラブルと無縁ではありません。商品の販売だけであれば、トラブルはほとんどないので、商流に入るのはその意味では容易です。しかし技術提供の場合、トラブル時の作業が結構大変なのです。
このトラブル時に、商流に入っている業者は、ある程度の取りまとめを求められます。まず連絡窓口は、A社になると思いますし、話を聞いた上で、どの技術者がサポートするのか、を判断することになります。この切り分けができないのであれば、A社が商流に絡むのは注意が必要になります。


僕に直結するのは、特にトラブル時のことです。通常パソコンは「買った業者」にサポートを依頼することが多く、商流にA社が入ると、A社が問い合わせ対応をしなければなりません。しかしA社がダメ業者だと、作業に行ったタイミングや、それ以外の技術対応で、クレームになることが大変多いのです。
そのため、特に取引の浅い業者については商流に絡ませないようにすることが重要だと思います。

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