2005年09月28日
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前回からの続きです。

育てることを意識する中で取ってはいけない、僕が行ってはならないこととして考えているのが以下のことです。

・叱る
・一度しか言わない(もしくは前にも言った)というフレーズを使う、そういった態度を取る
・ほっとく
・教えたり、教えなかったりムラがある
・機嫌の起伏がある。

叱ることは1つの利益さえ無いと思っています。悪意を持って行った結果として何かが起きたのであれば、それは十分に叱る必要があります。というよりも、怒りを表現する必要があります。

しかし、相手が頑張った結果として失敗しても、成功しても、内容が違っても叱る必要はありません。叱ることと同じ内容を誉めるように伝えることが大切だと思います。
相手も普通であれば、叱られるような状況であれば反省しているでしょうから、それを叱ることによって追い討ちを掛ける必要はありません。そのために、叱るというのは必要ないし、してはいけないことだと思います。

放っておくのも良くないことです。勝手に作業をした場合に責任はもてません。放っておくことに過失があるのに、腹が立つのは「勝ってに何かをした」ことに対してです。こうした理不尽は説明ができないですし、無気力な人が育つだけです。

教え方にムラがあるのも問題です。常に熱意を持って指導するべきです。もちろん、忙しいときもあるので、絶対は難しいと思います。しかし、心がけは重要なことです。

機嫌の起伏については言うまでもありません。忙しいときであっても、なるべく愛想よくする必要があります。またそういったことの積み重ねは、他の部分で絶対に役に立つと思います。


また、聞かれるときの姿勢もとても大切です。

今まで100%そうだったのですが、みんなが「一度言ったことは二度と言わない」「聞かれない限り教えない」というのです。
僕は、ひどいエゴだと思っています。聞かれない限り〜というのは、気持ちは良く分かります。確かに関係が無い人であれば、積極的にこちらが行動を取る理由はありません。しかし、一緒に仕事をするような関係であれば、聞かれない限り、、というのは強いエゴです。聞かれないのは、相手の理由ではなく、聞いてもらえない自分の姿勢に問題があると考えるべきです。

一度言ったことは〜というのも問題です。前にも書きましたが、そうやって聞く回数を制限することによって教える側にメリットはありません。むしろ覚えるまでに時間がかかって、余計な時間を過ごすことになってしまいます。5回聞いてきたら10回教えるほどの覚悟が必要だと思います。

そもそも、できる人とできない人、育つ人と育たない人の区別ができていないように思います。できない人(だけど性格が面白い人)に懇切丁寧に教えて、結果について絶望し、できる人(だけど性格的な魅力が無い人)に対して冷たくあたるのです。

同じように、育たない人(だけど性格が面白い人)に対して懇切丁寧であり、育つ人(だけど性格的な魅力が無い人)に対して、冷たくあたる。それでは意味がありません。

育つ人は嫌いでもしっかりと対応していれば、それこそ勝手に育ちます。ならばそこそこの距離感で付き合ってればいいのに、教えるという立場になると、性格的に頑張ってしまうので、軋轢を生むことになります。

育てるのはとても難しいことだと思います。これから経験をよりいっそう積み重ねていきたいと思います。



stock_value at 17:01│Comments(0)TrackBack(0)考え:04〜07年 

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