2005年10月04日
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タイトルのように、言われることがあります。
実は、個人的にちょっと自信のあることなのです。

僕は結構昔から「説明がうまい。」と言われます。もちろん、実感として説明がうまいのかどうかは分かりませんが、他人からそのように言われるわけですから、お世辞だろうと言う部分をのぞいても、少しは自信を持ってもいいのかもしれません。

僕がずっと思っている疑問なのですが、あることに詳しくなればなるほど、みじんの間違えを許さなくなるのです。

たとえば、ウイルス対策ソフトを導入したとします。そこで友人が、「僕のPCのセキュリティはちゃんと守られているから」と発言した場合に、詳しい人であれば、というよりセキュリティに従事している人であれば、「入門者レベルのセキュリティであって、対策をしていないのとほとんど同意」であることは明白だと思います。そしてそれを指摘してしまうのです。

僕はそういった場合、間違いなく相手に同意することにしています。そしてPCのウイルスに対するセキュリティはほぼ万全であることを伝え、メールやその他の部分でセキュリティが意識されていないことを指摘するのです。

この場合、間違っているかどうかが問題なのではありません。相手がさらなる深みを求めるかが重要なのです。

僕は、普段の仕事として適正はともかく技術的な仕事をしています。そして営業さんから意見を求められます。それは確実に技術的な裏付けが求められるのです。
他の技術者の説明を聞くと、すごく簡単なことを非常に複雑に表現します。それが自身の存在価値たるからなのかわかりませんが、それが大切だとは思えません。

そしてその場合は非常に大きなデメリットがあります。

営業さんが一度複雑だと考えてしまった仕組みは、営業さん自身の思考が停止してしまい、この場合はどうするの?という、全パターンについて質問されてしまうのです。極端な話、1台のときと2台の時、3台の時と、ほとんど同じ構成にもかかわらず毎回質問されてしまうのです。

僕は、同じ質問をされるのはとてもいいことだと思いますが、それが思考停止の結果として、何度も質問を繰り返されるのは、非常に苦痛です。それが価値を生み出さないので。

そのため、質問の回数を減らすために、なるべくかみ砕いて説明します。そのときに、僕はまず、非常に簡単な事例を挙げてから説明します。10台構成での質問であれば、まずは2台ぐらいの構成で説明し、そのまま10台に結びつけるのです。そして OS やネットワーク構成によって変化する場合は少しずつ応用して説明していきます。

最近では、そのおかげで少しずつ理解が進んでいるようで、「この場合はこうだと思うけどどお?」という質問に変わってきました。僕は非常にすばらしいことだと思います。なぜなら、このまま行けば、僕に質問がこなくなり、手間が減るからです。

ある程度相手の理解が進んだ時点で僕は「おそらく、今の知識があれば相当の場合に答えられるから、よっぽど複雑だったり大規模だったりリスクが大きい場合以外は、直接答えてもいいよ。なんかあったら、責任持って技術的なフォローはするから」と言うことになります。

そうすることによって、相手にも自信がつきますし、僕の手間も省ける。とてもすばらしいことだと思います。


stock_value at 05:12│Comments(0)TrackBack(0)考え:04〜07年 

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