2007年07月11日
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最近はあまり新しい考え方とか情報に触れる機会が薄れてきました。一つは僕のアンテナの感度が鈍っているのも原因だと思いますし、人とのコミュニケーションがおっくうに感じているのも事実です。そのあたりが原因でしょうね。

これから入社するという人と少し会話をしました。そしてその意見はとても新しくて、僕にとっては斬新だと思ってしまいました。

会話の内容としてはごくごく普通の事なのですが、入社する会社の事とか、売上の事とかを聞きました。
僕自身としては、フラットにその意見を聞いていたつもりなのですが、おそらく相手に不快な思いをさせたと思います。否定的だったり、稚拙な意見という態度で相手の意見を聞いてしまったかもしれません。今考えても、多くの疑問もありますが、終始一貫して決してバカにしたような気持ちは持っていません。

で、内容です。
・給料の高低が大切
・自分の能力を生かしたい
・早い段階で新しいビジネスの提案がしたい

給料については、確かにたくさんもらえるのがいいと思います。ただし、金銭的な部分を全面に押し出した意見というのは非常にデリケートだと言うことを自覚しなければならないと思いました。給料の高低だけで転職を判断するのは非常に厳しい事だと思います。もちろんスキルと給料が見合ってない場合は、全然問題が無いのですが、それについても全ては本人の問題であり、周りからの意見については慎重にあるべきだと考えました。

自分の能力を生かす。というのは非常に難しい事だと思います。社会にこれから出る中での自分の能力というのはどこにあるのでしょうか。もし、自分の能力を把握していない状態で、能力があることを自覚しているのであれば、それは大きな問題点のような気がします。無能な人が理屈をこねるパターンというのは、非常にやっかいだという経験は多くありますし。

もし社会で十分に通用する能力があったとしても、それがいわゆる社会人の中では常識的な能力である可能性も否定できません。そうなると、さらに頭一個、能力を飛び出させる事は簡単なのでしょうか。

ビジネスの提案。コレが非常に問題だと思いました。提案をするのはもちろん自由ですし、その中に新規性のある、面白い企画というのもあると思います。その当たりは若いという部分が最大の武器になる部分でもあるでしょうし。

一方で会社の側から考えたときに、その面白いビジネスをいきなりすべて任せるというのは、責任のある行動だとは思えません。当然会社としてバックアップするのならば、中間に色々と責任者を絡めてきます。それは予算管理などのお金の部分や、そのビジネスに関わらせる人的な側面。仕入れとか発注などの事務的なことから営業活動、広告宣伝に至るまで、一人でやるには酷な作業もたくさんありますし、結果的にそれらに携わるのは、ほとんどが先輩とか上司と言うことになります。統括的な立場など当然与えられるわけもなく、そういう程度であったとしても、いわゆる「ビジネスの提案ができた」となるのでしょうか。その当たり非常に疑問に思いました。

また、現実的な話を聞いたとしても、「現実に行われているのでそれは現実的なのでは」という、ある意味で非常に面白い意見を持っていました。
現実に行われている事と、"現実的" であることは別だと思います。それは例えば優秀な人が一人で非現実的な数字を出している場合、現実ではあるでしょうが、現実的ではありません。

その人が何らかの理由で退いたときに、結果の継続が不可能になるわけですし。
しかも、現実に行われている事の検証についてはしていないのだと思います。つまり、聞いた話だけで、現実だと思ってしまっているのではないか。という事です。疑問を持つ事が調査につながり、それが現実に結びつきます。聞いたことが真実になってしまえば、それを調査する機会を失ってしまいます。悪い事実も良い事実も、たいがいはバイアスがかかっているので、自分の目で頭でそれを検証するのはとても大切な事です。

とてもバイタリティにあふれて、僕のおそらく悪い態度にもかかわらずちゃんと話をしてくれましたし、ちゃんと話を聞いてくれました。今回のような事はまだまだ経験も浅く、久々にとまどってしまいましたが、とても良い勉強の機会になったので、次からまた頑張っていきたいと思います。


stock_value at 22:07│Comments(0)TrackBack(0)考え:04〜07年 

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