2008年07月04日
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友人が書いている blog で「言葉を待つこと」の記事について少しだけ書きたいと思います。

とりあえず要約。
みんなが屋上に行く時間に、一人遊戯室にいる男の子がいた。その子に対して、みんなと屋上に行きなさいという指示をしないで、なんでここにいるの?と訪ねた。
そういう集団行動をとれない子を叱るよりも、ちゃんとその子の気持ちを聞いて理解してあげる事が大切
という話です。詳細は元記事にて。

で、飲んだときにもこの話を聞いたのですが、僕としてはその先が重要だと思いました。
つまり、男の子から、話を聞いた後、「よし君の気持ちは分かった。それじゃみんなと一緒に屋上に行こうか」になると思います。

結局屋上に行くことになるのです。すると、ここで気持ちを聞くのは、どのような意味があるのでしょうか。
もちろん、聞く事には重要な意味があると思います。ここでは「静か」だという男の子の気持ちが出ていましたが、それ以外にも例えば腹痛で動きたくないとか、仲間はずれがとか、そういう別な問題が控えている可能性もあります。そのためにその理由を聞くことは重要だと思います。

ここで男の子が答えた「静か」は、その場所に居たいという気持ちの話だと思います。しかし先生の立場からすれば、動けない理由が分かった以上、結局集団行動に従えるしか無いと思います。男の子はこのときに、静かであることを伝えられたから、みんなと一緒に行動しよう。そのように思うのか疑問があります。

理由を聞くというのは僕も同じように行動すると思います。しかし聞く理由は、その後の指示をスムーズに聞いてもらうためです。

例えば子供の食事を考えたときに、にんじんを食べません。その理由が「おいしくないから」だったとします。おいしくないから食べないという理由を聞いたところで、それを食べなくてもいいとはならないと思います。結局無理矢理食べさせるよりは、理由を聞いた後での方がいいだろうという、大人側の都合のようにも思えます。

で、僕だったら、「それじゃ屋上でも静かなところが無いか一緒に探してみよう」といってみんなに合流させるのが精一杯かなぁ・・。


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この記事へのコメント

1. Posted by C   2008年07月13日 11:23
こんにちは。

従わせる結果が欲しいというテクニックではなくて
子どもの気持ちを汲み取ることが大事ということにスポットをあてているわけで…。
頭ごなしに叱るより、相手の承認欲求を満たしてから指示をする方が
情操教育の面で望ましい、と言えば伝わるのでしょうか。
不満を聞いてから説得という形式からするとクレーム処理に近くみえるかもしれませんが、
こちらとしては全く別の話のつもりで書いています。

ちなみに説得の仕方としては
「気持ちは十分分かったけど、集団離脱という行動には問題があるから
一緒に屋上へ行こうね」という言い方のようでした。
集団から離れることに対して男児がそれほど後ろめたさを持っていなかった
と仮定すると十分に通用すると思いますが、
そうでなければたしかに貴殿の指摘通り、辻褄があわないかもしれませんね。

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