2009年11月13日
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VPS は色々なサービスがあって、非常に選択が難しい所です。

メリットとしては、
・ほぼ自由に設定できる
・価格が安い(月額1万前後)
・性能が高い(中規模ECサーバーぐらいまでは問題ありません。)
※目安としては、1日数千アクセスぐらいであれば、問題ありませんでした。
・アップデートが容易

デメリットとして
・設定が大変(とにかく大変)
・運用が大変(Plesk等のツールでで回避できる?)
・性能の限界がある
・同居している他社の影響を受ける場合がある

ということで、自由なのはとてもいいことです。Linuxのroot権限があるので、セキュリティの設定をきつくすることもできますし、緩くすることもできます。チューニングなどもある程度可能です。

まるで専用サーバーのように自由に設定できるのに、1万前後の価格というのは、とても魅力的です。そして通常の企業であれば、十分なスペックを持っています。僕の経験している範囲なので、どこまで一般的に考えられるのか分かりません。しかし中規模ぐらいのECサイトや、10店舗ぐらいまでの企業など、比較的お客様から見られる場合でも問題はありませんでした。
また、150名くらいの企業さんで、図面などの大きな容量を使うユーザーさんでも大丈夫でした。
この場合でもVPSのスペックは、最小の構成で大丈夫でした。もしきつくなっても、VPSの場合にはメモリの追加ぐらいはすぐに行えます。


逆に設定が大変です。これはもう本当に大変で、契約しただけではメールもWebもできません。最初にやることはSSHでのログインです。「普通のサーバー」として使うだけでも、Webサーバー、DNSサーバー、メールサーバーの知識が必要です。もちろんCGIを使うのであれば、perlやPHPの知識が求められますし、FTPの設定も必要です。このほかアクセス制限などのセキュリティ設定を行わなければなりません。これは非常に大変です。知識も作業もたくさん必要になります。

Plesk等のツールがあれば、このあたりはかなり軽減されます。しかしVPSの場合は、Pleskが利用できない場合も多くなかなか難しい所です。また、Pleskの利用は本来、「知識のある管理者がラクをするためのツール」であるように思います。そのため知識が無い場合には、完全に解放されるわけではありません。

性能の限界もあります。基本は複数ユーザーでの共用なので、あまりたくさんの容量を使うわけにはいきません。通常はサービスの方で、制限があると思いますが、限界まで利用することはできません。

他社の影響を受ける場合もあります。CPU・メモリ・HDDなどは大丈夫だと思いますが、にNWは影響を受ける場合があります。こればかりは運の要素も大きいかもしれません。


価格性能比で見ると、中規模ぐらいまでであれば、価格メリットも多く利用しやすいと思います。


stock_value at 20:10│Comments(0)TrackBack(0)技術:2009年 

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