2010年01月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加
僕の働いている会社は、配線工事とPC/サーバー設定を行っています。配線が主な内容でも、パソコンやサーバーが絡むことも多く、それらについて一括でサービスを提供できることは、やや強みだと考えています。

しかし、ガテン的な工事の人と、事務職的なパソコン関係の人とでは、仕事で重なる範囲が狭いのも事実です。そしてこの場合には見積を作ることがとても難しいのです。

会社の中でも、両方の分野に精通している人は数えるほどしかいません。そして精通し始めると、大きな問題が発生します。それが「仕事を断れなくなる」というものです。

どうしても知っている分野というのは、見積金額が安くなりがちです。お客が安いことを望んでいる場合など、「ちょっと無理があるかもしれないけど、十分作業できるな」と考えると、価格が安くなります。
逆に知らない分野だと、厳密に測定するので、「ちょっと無理がある」見積は怖くて作れません。そのため会社としては、安心な価格となり、結果的に高くなりがちです。

僕などはサーバー設定などについては、適正な価格で見積もることができますが、工事についてはわからないことも多く、やや高い感じになってしまうこともあります。(もちろん最終的には適正な価格に修正します)

ここで重要だと思うのは、精通しているからと言って、決して安い価格を出してはいけないということです。
できる事は、やらないことと裏返しだと考えています。「お金が無いんです」そのようにいわれたときに、自分が技術者ならばちょっとその場でやってしまうことも可能です。タダにすることだってできるかもしれません。しかしそれは誰のためにもなっていません。そこではやらないという選択が本当は必要なのです。

特に経験を積んでくると、そういう場面はどんどんと出てきます。どれだけ断れるかが非常に大切になってきます。
先輩や上司になったときに、かなり重要な判断はどれだけ断れるかになると思います。


stock_value at 14:55│Comments(0)TrackBack(0)考え 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔