2010年02月26日
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印刷関係の企業様がお客様でいます。製造業のCADもそうですが、印刷関係も非常に大きなファイルを取り扱います。そして大きなファイルを扱う場合、速度や安定性がシビアに求められます。

今まで他社が構築している環境に、僕が新しい担当者ということで、色々提案や作業をすることになりました。かれこれ1年ぐらい担当しています。

そしてNWの構成図を見る限りでは、この規模でよくこの構成だなぁという印象でした。ちょっとした作業をするだけで、ずいぶん速度が改善するのに。そのように思っていたので、提案をしていました。

比較的早い段階で提案は通ったのですが、ユーザーさんに影響がでるということで、慎重に作業を進めていました。そして順番に作業を進めているうちに、速度が遅いので何とかして欲しいという話になったのです。ユーザーに影響が出ることについて、説明を行い、了解をもらった上で回線の増強に着手をしました。

拠点間の通信が特に遅かったのですが、今までの回線に追加してもう1回線引きました。そして大きなデータを扱う部署については、こちらの回線を使うように設定しました。
設定を開始したのが夜だったので、完了したときの動作確認ではあまり変化が無いか、少し早い程度の印象だったようです。その場ではあまり満足頂けていないような雰囲気で、ちょっと申し訳なく思ったぐらいです。お客様もずっと「ちょっと早い感じはするけど、今は社員もいないから、トラフィックが少ないだけかもしれないしね」そのように言っていました。

1週間をすぎて、「トラブルの連絡もありませんし、安定していますか?」そのように聞いてみたところ、「今まで1時間ぐらいかかっていたファイルのコピーが、数秒で終わるようになった!」そのように言ってもらいました。
おかげさまでお客様には大満足を頂けたようです。よかった。

ちなみに、何も特別な方法を行ったわけではなく、今まではブロードキャストとか、余計なトラフィックが流れていることや、ルーターまでそういったパケットが届いており、無駄な処理にリソースを割り振られていました。今回はそれを分けただけです。本当に単純なことしかしていません。

なお、今後はL3を導入し、さらに効率化+速度UPをしたいと思います。


stock_value at 16:19│Comments(0)TrackBack(0)技術:2010年 

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