2010年10月04日
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さて「工事」といっても、多岐にわたります。そしてそれらがほとんど一貫していないため、工事という漠然としたものを形として把握するには大変な時間がかかります。僕は直接かかわらない立場で、そして比較的、そうしたことを把握するのが得意だということを考えても3年ぐらいかかりました。

僕が教育をするわけですから、数年もかけて一人前にするような事は言ってられません。早々に一人前になってもらいたいと思います。

ということで、まずは工事の共通項について。

僕の働いている会社での工事の基本は配線です。
配線は大きく3つに分かれます。
・天井
・壁
・床

・(ごくまれに)外
ここで外というのはめったに無いので除外していいですし、天井とか壁の知識が応用できるのであまり問題にはなりません。

さらに注意しなければならないのは、「配線」という考えをした場合に何を配線するのかについては、あまり意識擦る必要はありません。僕たちの会社では、配線と言うと、電気の配線、電話線の配線、LANケーブルの配線がほとんどです。そして上記に挙げた項目はどの線を引くのかにかかわらず必要になる知識です。そのため配線ができるようになってから、電気や電話の知識を得るようにすれば大丈夫です。
※ただし全くの無知の状態では、場合によっては命や事故、怪我につながります。そのため安全の知識は当然必要になります。



天井については、天井に直接配線するわけにはいきませんから、天井裏に配線することになります。もしくは鉄筋がむき出しになっているような天井の場合には、配線をするのは簡単かもしれませんが、見栄えを気にする必要があります。
点検口などがない場合には、そこにアクセスすることが難しかったり、最終的に必要な場所まで持ってきても、壁を這わせることになるので、壁への配線の知識も必須です。

壁については、壁の中を通す場合とモールと言われる、壁に直接配線する方法があります。壁の中は最初から通すように設計されている建物であれば、それを使います。またパーティションと呼ばれる、後付けの壁というか仕切りであれば、頑張ってその中に通すことは可能です。モールは見栄えのことがありますが、比較的自由度は高いのではないかと僕は考えています。

床は一番重要です。配線コストの大多数を占めます。絶対に把握する必要があるのが、OAフロアです。古いビルなどはOAフロアになっていないことも多く、この場合には配線がかなり制限され、またコスト高につながります。概算見積を出す場合でもOAの有無だけでもわからないと、概算にすらならないという結果につながります。
また、隣の部屋に配線を伸ばす場合なども、床ー壁ー天井 という具合に、近くまでは床で持って行き、そこから天井で隣の部屋に渡すという方法が一般的です。そのため、床の状況を把握することは最低限ですし、最も重要です。

そして一通りの配線ができるようになれば、第一段階はクリアーです。しかしこれをクリアーするのに半年から1年ぐらいは必要なのではないかと僕は考えています。


stock_value at 13:31│Comments(0)TrackBack(0)考え 

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