2011年08月11日
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交渉ごとというのは頻繁にある。
簡単な軽い交渉から、長時間にわたったり妥協が引き出せない交渉までさまざまである。僕は余分な交渉はしたくないと考えている。疲れるししんどいし。それに交渉などしなくても相手にとっても僕にとってもちょうどいい結果に落ち着くことが多い。
クレーマーほどの要求をすればごね得があるかもしれないが、通常のビジネスでそんなことはないだろう。

だから交渉がはいってもできる妥協はたかがしれているし、ほかの条件が生まれることの方が面倒だ。それは、価格を下げる代わりに納期を延ばしたりとか、作業内容を減らしたりとか。最終的に価格以外のすべての条件が固定された場合、新人がアサインされるか、モチベーションが下がるか。とにかく、何かの欲求が満たされるには、他の何かが必ず犠牲になってしまう。

仕事で、珍しく交渉が激しい人というのを見た。例えばそれは、あまり間違ったことや、いい加減な発言ができないことであったり、見積もりを提出してから必ず何かしらの欲求がでてくることであったり。

しかも大変うまいことに、当初の打ち合わせではそのようなそぶりが全く出てこないと言うことである。例えば「たしかそれは無料だったと思います。でもまだはっきりしないので、あとで調べて改めてご回答します」おおむねの料金を示しながら、ちゃんとした正式回答を後ほど行うのは、よくあることだし今まで問題になったことはない。
確かに時間がなくて、ざっくりとした価格で上司にお伺いを立てなければならない・・・そのような状況であれば問題が生じるのは理解できる。しかし最初の打ち合わせで、納品まで時間もあるし、そのような一言で問題になるような要素は無いと考えている。

しかしあのとき無料っていってたので、社内的にそれで進めているんですが・・。と始まりそうな感じがしたのである。

そのためできる交渉ごととできない交渉ごとはしっかりと分けて僕は対応をしていた。
「パソコンの納品は、見積もり後すぐに決めていただけるのであれば、最安を提示できます。しかし見積もりの提出後1週間ぐらい過ぎると在庫のこともあるので、納品について約束できません」と。結果的にこの部分では、見積もりを落としてしまった。他社に取られてしまったのである。

そしてパソコンを納品することに決まった、他社に話を聞いていると色々と大変そうであった。僕が懸念したとおり、見積もりの提出後、発注が遅くなってしまったために、在庫切れを起こしてしまったようである。

こうなれば、当然納期不備による価格交渉が起こることはむりもない。

別にこれが作戦だとは思わない。だけど、すぐに交渉に持ち込もうとする人は、こういう一つ一つのことに、絶対に油断してはならないという話である。


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