2012年03月11日
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あまり最近は日常のことを書いてはいません。今回は地震のことを少しだけ。
僕のようなシステム関係の仕事をしていると、環境は固定的であると今までは考えていました。

例えば電気は常に供給されるものとして考えていましたし、災害などは起こらない前提で色々と考えていたのです。電気のことなどは、調べれば調べるほど、そのために保険をかけることは、意味が無いとさえ考えていました。
UPSにしても、今は安いのでそこまで深刻ではありませんが、数万円の機器を取り付けるほどの意味があるのか・・・と、かつては思っていました。
実際停電などあるわけもなく、ブレーカーが落ちることが比較的事例としてはよくあり、それ以外にはビルの電気設備の法定点検による停電ぐらいでした。

確かにいつぞやのお盆休みごろには、大規模な停電が発生しましたが、これは偶発的な事故でした。

もちろんゼロではないので、UPSなどはまだ意味があると考えられる装置でした。
しかし耐震関係は、本当にどうなのだろうか。そのように僕は思っていました。液晶モニターを固定するためのベルトや、滑り止め。そこまで大きなコストにはなりませんが、それでもやっぱり、本当に地震なんておきるの?と。

サーバーラックもそうです。耐震固定が必要です。それをしないとラックが倒れてしまいます。最悪サーバーが壊れるのはいいとしても、ラックの転倒は人命にかかわります。だから絶対に耐震固定もしくは耐震のためのなんらかの方法が必要です。もちろん災害時にも安定的に稼働し続けるためにも。

しかし当時大きな地震を体験したことの無かった僕は、それらについて甘く考えていました。

震災後はそうした仕事に対する考え方がかなり変わりました。地震はおきるものだし、環境は変わるものだと。
電気の供給が行われなくなることは現実に起こりましたし、転倒防止の各種手段は非常に役に立ちました。UPSも同様です。

お客様に提案するときも、カットできるコストとそうじゃないコストが今まで以上にハッキリしました。
復興に対して直接的な何かをすることはできませんが、今まで通り僕のできることをがんばっていきたいと思います、

なお震災後に寄付をしました。
しかし復興増税が行われるようですね・・すごく微妙な気持ちです。



stock_value at 09:49│Comments(0)TrackBack(0)日々:2012年 

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