2016年01月04日
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色々試行錯誤したので、どれが解決に至った作業なのか、正直なところ分かりません。ただし今後のこともあるので、経緯などをまとめておきたいと思います。
まず僕が管理しているサーバーでは、以下の3台のサーバーでADをホストしていました。
AD1 物理マシン
AD2 仮想マシン
AD3 物理マシン
ここでAD3をリプレースすることにしたので、ADの降格をして、新しいサーバーを入れ替えました。この作業自体は問題無く完了しましたが、SYSVOL共有がおこなれません。DFSRでエラーが発生し、レプリケーションがおこなわれず、結果として共有されてないところまでは確実でした。
そしして以前自分でも書いた記事、 2013年12月23日:dcdiag でエラー その2(SYSVOL,NETLOGONが共有されない) を参考にしたのですが、依然としてうまくできません。
新しく追加したADを再降格したり等、試行錯誤したのですが、全然ダメでした。
レプリケーションなどの方向はすべて同一サイトにあるので、自動でOKですし、そのままにしています。
ここで、AD1 / AD2 で DFS Replication のサービスを再起動したりしながら、イベントログをみていました。すると以下のメッセージが突如として出てきました。(イベントID: 2213)
----------------------------
DFS レプリケーション サービスは、ボリューム C: における レプリケーションを停止しました。この状況は、DFSR JET データベースが 正常にシャットダウンされず、自動回復が無効になっている場合に発生します。 この問題を解決するには、影響を受けるレプリケート フォルダーの ファイルをバックアップしてから、ResumeReplication WMI メソッドを 使ってレプリケーションを再開します。
追加情報:
ボリューム: C:
GUID: B874F41E-B1B4-11E4-93E7-806E6F6E6963
回復の手順
1. ボリュームのすべてのレプリケート フォルダーのファイルをバック アップします。そうしないと、レプリケート フォルダーの回復中に、 予期しない競合の解決のためにデータを失う場合があります。
2. このボリュームのレプリケーションを再開するには、DfsrVolumeConfig クラスの WMI メソッド ResumeReplication を使います。 たとえば、管理者特権でのコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します:
wmic /namespace:\\root\microsoftdfs path dfsrVolumeConfig where volumeGuid="B874F41E-B1B4-11E4-93E7-806E6F6E6963" call ResumeReplication
詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2663685 を参照してください。
----------------------------
僕はDFSR周りではいつも苦労しているので、普段からADDSのログを見るときには、このあたりは注意しています。しかし今までそのようなログは一切でていませんでした。定期的にメンテナンスで再起動しているにもかかわらず!です。
この状態から考えるに、すでにAD1 / AD2 の状態でレプリケーションがうまくいっていないようです。そこにAD3を追加しても、ウンともスンとも言わない状態なのだと思われます
案内の通りコマンドを打つと、次は以下の通りログが出力されました。
----------------------------
DFS レプリケーション サービスは、次のローカル パスのフォルダーのレプリケーション を停止しました: C:\Windows\SYSVOL\domain。このサーバーは、MaxOfflineTimeInDays パラメーターで許可 される時間 (60) よりも長い 191 日間、他のパートナーから切断されています。 DFS レプリケーションはこのフォルダーのデータが失効したと判断し、このサーバーは このエラーが修正されるまでフォルダーをレプリケートしません。
このフォルダーのレプリケーションを再開するには、DFS の管理スナップインを使用して レプリケーション グループからこのサーバーを削除し、グループに追加し直してください。 これにより、サーバーで初期同期タスクが実行され、レプリケーション グループの他の メンバーの最新データによって失効データが置き換えられます。
追加情報:
エラー: 9061 (レプリケートされたフォルダーがオフラインになっている時間が長すぎます。)
レプリケートされたフォルダーの名前: SYSVOL Share
レプリケートされたフォルダーの ID: 7DED108C-F298-4215-8BC9-6DDD561472AD
レプリケーション グループ名: Domain System Volume
レプリケーション グループ ID: A093C538-1276-4963-9787-523F56FCA674
メンバー ID: 0C04021A-79B8-4083-85D1-2E0B0660A755
----------------------------
DFSRを再構築できればいいのでしょうが、いまいちよくわかりません。それであれば、MaxOfflineTimeInDaysを長く設定し、乗り切ってしまおうということで参考サイトの通りコマンドを入力しました。
wmic.exe /namespace:\\root\microsoftdfs path DfsrMachineConfig set MaxOfflineTimeInDays=200
191日間孤立していたようなので、とりあえず200日を設定しました。
そしてDFSRを再起動すると、レプリケーションが始まったようです。僕の環境ではADの設定はあまり変更しないので、とりあえず正常な状態で推移しているようです。ログには以下の通り出力されていました。
----------------------------
DFS レプリケーション サービスは、ファイルが複数のサーバーで変更されていることを 検出しました。競合解決アルゴリズムを使用して、採用するファイルが決定され、 不採用となったファイルは、競合 (削除済み) フォルダーに移されました。
追加情報:
元のファイル パス: C:\Windows\SYSVOL\domain\Policies\{BED64941-4885-4705-97F0-33A99E4AEF41}
競合フォルダーでの新しい名前: {BED64941-4885-4705--{4D95C20F-2A0C-4FD7-8BC9-645C88E80694}-v1275
レプリケート フォルダーのルート: C:\Windows\SYSVOL\domain
ファイル ID: {95067693-8449-4989-B256-2B3B6B32AD8F}-v3829
レプリケート フォルダー名: SYSVOL Share
レプリケート フォルダー ID: 7DED108C-F298-4215-8BC9-6DDD561472AD
レプリケーション グループ名: Domain System Volume
レプリケーション グループ ID: A093C538-1276-4963-9787-523F56FCA674
メンバー ID: 0C04021A-79B8-4083-85D1-2E0B0660A755
パートナー メンバー ID: 02A01C44-D1DA-417F-9A92-2E0183A649DD
----------------------------
これでAD1 / AD2 のレプリケーションが問題無くなりました。そしていつの間にやら AD3 も正しくレプリケーションできるようになりました。
ということでDFSRの場合は、自分と相手だけではなく、レプリケーションメンバーも意識する必要がありますね。
参考
DFS-Rのトラブルシューティング 警告、イベントID 2213、イベントソースDFSRに注意してください!

まず僕が管理しているサーバーでは、以下の3台のサーバーでADをホストしていました。
AD1 物理マシン
AD2 仮想マシン
AD3 物理マシン
ここでAD3をリプレースすることにしたので、ADの降格をして、新しいサーバーを入れ替えました。この作業自体は問題無く完了しましたが、SYSVOL共有がおこなれません。DFSRでエラーが発生し、レプリケーションがおこなわれず、結果として共有されてないところまでは確実でした。
そしして以前自分でも書いた記事、 2013年12月23日:dcdiag でエラー その2(SYSVOL,NETLOGONが共有されない) を参考にしたのですが、依然としてうまくできません。
新しく追加したADを再降格したり等、試行錯誤したのですが、全然ダメでした。
レプリケーションなどの方向はすべて同一サイトにあるので、自動でOKですし、そのままにしています。
ここで、AD1 / AD2 で DFS Replication のサービスを再起動したりしながら、イベントログをみていました。すると以下のメッセージが突如として出てきました。(イベントID: 2213)
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DFS レプリケーション サービスは、ボリューム C: における レプリケーションを停止しました。この状況は、DFSR JET データベースが 正常にシャットダウンされず、自動回復が無効になっている場合に発生します。 この問題を解決するには、影響を受けるレプリケート フォルダーの ファイルをバックアップしてから、ResumeReplication WMI メソッドを 使ってレプリケーションを再開します。
追加情報:
ボリューム: C:
GUID: B874F41E-B1B4-11E4-93E7-806E6F6E6963
回復の手順
1. ボリュームのすべてのレプリケート フォルダーのファイルをバック アップします。そうしないと、レプリケート フォルダーの回復中に、 予期しない競合の解決のためにデータを失う場合があります。
2. このボリュームのレプリケーションを再開するには、DfsrVolumeConfig クラスの WMI メソッド ResumeReplication を使います。 たとえば、管理者特権でのコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します:
wmic /namespace:\\root\microsoftdfs path dfsrVolumeConfig where volumeGuid="B874F41E-B1B4-11E4-93E7-806E6F6E6963" call ResumeReplication
詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2663685 を参照してください。
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僕はDFSR周りではいつも苦労しているので、普段からADDSのログを見るときには、このあたりは注意しています。しかし今までそのようなログは一切でていませんでした。定期的にメンテナンスで再起動しているにもかかわらず!です。
この状態から考えるに、すでにAD1 / AD2 の状態でレプリケーションがうまくいっていないようです。そこにAD3を追加しても、ウンともスンとも言わない状態なのだと思われます
案内の通りコマンドを打つと、次は以下の通りログが出力されました。
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DFS レプリケーション サービスは、次のローカル パスのフォルダーのレプリケーション を停止しました: C:\Windows\SYSVOL\domain。このサーバーは、MaxOfflineTimeInDays パラメーターで許可 される時間 (60) よりも長い 191 日間、他のパートナーから切断されています。 DFS レプリケーションはこのフォルダーのデータが失効したと判断し、このサーバーは このエラーが修正されるまでフォルダーをレプリケートしません。
このフォルダーのレプリケーションを再開するには、DFS の管理スナップインを使用して レプリケーション グループからこのサーバーを削除し、グループに追加し直してください。 これにより、サーバーで初期同期タスクが実行され、レプリケーション グループの他の メンバーの最新データによって失効データが置き換えられます。
追加情報:
エラー: 9061 (レプリケートされたフォルダーがオフラインになっている時間が長すぎます。)
レプリケートされたフォルダーの名前: SYSVOL Share
レプリケートされたフォルダーの ID: 7DED108C-F298-4215-8BC9-6DDD561472AD
レプリケーション グループ名: Domain System Volume
レプリケーション グループ ID: A093C538-1276-4963-9787-523F56FCA674
メンバー ID: 0C04021A-79B8-4083-85D1-2E0B0660A755
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DFSRを再構築できればいいのでしょうが、いまいちよくわかりません。それであれば、MaxOfflineTimeInDaysを長く設定し、乗り切ってしまおうということで参考サイトの通りコマンドを入力しました。
wmic.exe /namespace:\\root\microsoftdfs path DfsrMachineConfig set MaxOfflineTimeInDays=200
191日間孤立していたようなので、とりあえず200日を設定しました。
そしてDFSRを再起動すると、レプリケーションが始まったようです。僕の環境ではADの設定はあまり変更しないので、とりあえず正常な状態で推移しているようです。ログには以下の通り出力されていました。
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DFS レプリケーション サービスは、ファイルが複数のサーバーで変更されていることを 検出しました。競合解決アルゴリズムを使用して、採用するファイルが決定され、 不採用となったファイルは、競合 (削除済み) フォルダーに移されました。
追加情報:
元のファイル パス: C:\Windows\SYSVOL\domain\Policies\{BED64941-4885-4705-97F0-33A99E4AEF41}
競合フォルダーでの新しい名前: {BED64941-4885-4705--{4D95C20F-2A0C-4FD7-8BC9-645C88E80694}-v1275
レプリケート フォルダーのルート: C:\Windows\SYSVOL\domain
ファイル ID: {95067693-8449-4989-B256-2B3B6B32AD8F}-v3829
レプリケート フォルダー名: SYSVOL Share
レプリケート フォルダー ID: 7DED108C-F298-4215-8BC9-6DDD561472AD
レプリケーション グループ名: Domain System Volume
レプリケーション グループ ID: A093C538-1276-4963-9787-523F56FCA674
メンバー ID: 0C04021A-79B8-4083-85D1-2E0B0660A755
パートナー メンバー ID: 02A01C44-D1DA-417F-9A92-2E0183A649DD
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これでAD1 / AD2 のレプリケーションが問題無くなりました。そしていつの間にやら AD3 も正しくレプリケーションできるようになりました。
ということでDFSRの場合は、自分と相手だけではなく、レプリケーションメンバーも意識する必要がありますね。
参考
DFS-Rのトラブルシューティング 警告、イベントID 2213、イベントソースDFSRに注意してください!