2018年02月06日
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前回・前々回の記事のとおり作業を行っていました。そして見事にFirePowerが応答なしとなってしまいました。
アップデートに失敗したようです。顔面が蒼白になりました。

せっかくなので 6.2.0.x 系を再インストールしました。

参考
ASA プラットフォームでの FirePOWER サービス モジュールのインストールと設定
2017年12月27日:Cisco ASA FirePOWER モジュールをアップデートしようとして失敗しました
2017年12月26日:Cisco ASA FirePOWER モジュールをアップデートする

まず、ASA5506-x のファイアーウォール等の機能については問題ありません。 FirePower モジュールが個別に死んでしまいました。
ASDMでもこのモジュール以外の部分については制御が可能でした。

まずは Cisco のページから boot イメージをダウンロードします。
asasfr-5500x-boot-6.2.0-2.img となっていました。

ダウンロードし、ADSMから ASA5506 にアップロードします。
アップロードが完了したら以下のコマンド。
sw-module module sfr recover configure image disk0:/asasfr-5500x-boot-6.2.0-2.img

以下のコマンドでリブートします。
sw-module module sfr recover boot

# show module sfr
Mod Status Data Plane Status Compatibility
---- ------------------ --------------------- -------------
sfr Recover Not Applicable

上記のように sfr モジュールの Status が Recover となります。
しばらくこの状態が続き、 sfr に対する操作は受け付けません。

上記参考サイトでも以下の通り記載されています。
> ASA CX モジュールが起動するまで約 5 〜 15 分待ってから、
> 動作中の ASA SFR ブート イメージへのコンソール セッションを開きます。

続いて sfr コンソールに接続します。
# session sfr console

ID/Passは admin / Admin123 がデフォルトです。
---------------
Opening console session with module sfr.
Connected to module sfr. Escape character sequence is 'CTRL-^X'.

Cisco FirePOWER Services Boot Image 6.2.0


Cisco FirePOWER Services Boot 6.2.0 (2)
Type ? for list of commands
---------------
ホスト名などを正しく設定します。


続いて再インストールするためのシステムを指定します。
Ciscoサイトから以下のファイルをダウンロード。
asasfr-sys-6.2.0-362.pkg

※HTTP等のサイトに保存する必要があります。
#system install noconfirm http://192.168.x.x/asasfr-sys-6.2.0-362.pkg

これでダウンロードとインストールが開始されます。

Package Detail
Description: Cisco ASA-SFR 6.2.0-362 System Install
Requires reboot: Yes

もちろん時間がかかります。

かなーーーーりの・・・また1時間ぐらいかな・・・経過すると以下の通り メッセージが出てきます。
Broadcast message from root (ttyS1) (XXX XXX X xx:xx:xx 2018):
The system is going down for reboot NOW!

そしてこのメッセージがでてからもまだ完了しておりません。しばらく・・それは長時間・・待つ必要があります。
直後は以下の通りステータスが Recover になっています。

#show module sfr
Mod Status Data Plane Status Compatibility
---- ------------------ --------------------- -------------
sfr Recover Not Applicable

根気よく待つと以下のようにステータスが変化しました。
# show module sfr
Mod Status Data Plane Status Compatibility
---- ------------------ --------------------- -------------
sfr Up Up

これで無事に再インストールが完了しました。
規約へのアグリーメントなどを行えば、ASDMからもコントロール出来るようになります。

※ただしこの状態ではすべてがデフォルトに戻っています。
もう一度ライセンスの登録や、設定の入れ直しが必要になります。



stock_value at 11:32│Comments(0)技術 

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