2021年07月21日
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HDDの完全消去をする案件がありました。
ネットを調べてみると、DBAN というソフトが有効なようでした。

ちなみに普段は Windows を利用しているので、 cipher コマンドを利用して簡易的にデータを消去しています。
今回はもっとちゃんとした消去が必要だということで、DBAN を利用しました。

参考
DBAN
Darik's Boot and Nuke (DBAN) -OSDN-

Webページが企業よりになっているのか、いまいちピンとこないように思いました。
結局ISOファイルについては、OSDNのサイトから直接ダウンロードしても同じもののようでした。

作業内容については、以下のページが詳しいです。

参考
「Darik's Boot and Nuke」の使い方
HDD消去ツールDBANをUSB起動してパソコン廃棄

dban-2.3.0_i586.iso が現在の最新バージョンなのでこれをダウンロードしました。
ダウンロードした iso ファイルは Rufus で USB ドライブに書き込みました。

USBメモリを差したPCで、消去したいHDDを接続しておき、電源をONにすると、USBでブートしました。
※最近のPCではUEFIを調整する必要があるかもしれません。またブートの優先順位も変更が必要になる場合があります。

DBANのブートメニューが表示されるので、エンターを押すのですが、そこからの起動はずいぶんと時間がかかるようでした。数分ぐらいかもしれません。しびれを切らして電源をOFFにしないように注意しなければなりません。

消去するディスクを選択する画面ですが、起動ドライブのUSB自身も消去の対象として選択できることは注意する必要があります。


色々と調べていると、かつてのディスク完全消去の手法から変化があったようです。
現在は NIST(米国国立標準技術研究所)の「SP800-88 Rev.1 が策定されているようで、これでは15Gよりも大きなドライブについては、1回の上書きで復元が不可能になるようです。

HDDやSSDなどのデータを完全消去する方法と消去方式の規格

私の場合には、 DBAN デフォルトの DoD Short を選択しました。
0で書き込んだのち、1で書き込んで、最後にランダムで書き込むという内容のようです。

Everything You Need to Know About the DoD 5220.22-M Wiping Standard & Its Applications Today

1T-SATAのディスクでは約12時間必要でした。結構時間がかかりました。
300G-SASのディスクでは3時間ぐらいでした。


stock_value at 11:46│Comments(0)技術 

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