2004年09月27日
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本日の記事は、経済的独立を達成する!!を参考にさせていただきました。
価格弾力性」という言葉は、初めて聞く人も多いかも知れません。経済を勉強した人なら、聞いたことがあると思います。
すごく簡単に解説すると、価格が変化したときに、販売量がどう変化するか。ということです。
ちょっと価格が上がっただけで、販売量が激減する場合、逆にいえば、価格が少し下がれば、
販売量が激増するということになります。(理論上では)
逆に、価格が高くなっても、安くなってもそんなに販売量が変わらない物もあります。
こういうのを、価格弾力性が「大」とか「小」と言って表現するのです。
なお、価格が変化したときに販売量が大きく変化する物とは、牛丼なんかはそうでしょうか?
少し前だと、ハンバーガーなんかもそうでしたね。(デフレなんかの問題も影響してると思いますが)
一般的には、「代替性の高い物」がこれに該当するので、車とかヨットとか、住宅なんかが
該当するのではないかと思います。外食もそうですね。
逆に、価格が変化しても、販売量が変化しない物には、野菜とか水とかが挙げられます。
生活必需品がこれに該当します。
確かに、牛丼やハンバーガーは、値段でお店を決めることも多いと思います。
また、車や住宅の購入においては、価格交渉も重要なファクターになるでしょう。
そうした、価格が重要なウエイトを占めることが多いのも、特徴だと思います。
一方で、野菜や水を値切るというのは、交渉があったとしても、あまり重要ではないですよね。
あるモノを考えたときに、どのぐらいの位置に、そのモノがあるのかを考えるのは
非常に重要なことだと思います。
そうすることによって、より必需品に近いのか、代替性の高い物に近いのかによって、
取る戦略が変わってくるからです。
代替性の高い物というのは、ブランドイメージや商品認知が非常に大切です。
たとえば、車は○○社の○○が欲しいとなるでしょう。つまり、車のブランディングが
うまくいっているということです。その商品が欲しいと思わせることで、
代替性(それに似ている他の物)を事実上排除することになるのです。
しかも、その場合は、価格が多少高くても売ることができるというメリットもあります。
必需品は機能を充実させることによって、商品の価値を高めます。
野菜であれば、無農薬やら有機栽培やらと。
ちなみに、僕のクライアント様である葬儀業はかなり必需品に近いです。
価格が高くても販売することが可能で、代替性もほぼありません。
住宅であれば、2〜3候補に絞り、その中から価格や利便性、地域などを考慮して決めることになると思います。
しかし、葬儀の場合は、複数の葬儀社で相談し、葬儀社を決定するということは、
まずあり得ないと思います。時間も無いですし、余裕も無いですし。
だからこそ、葬儀は地域独占が生まれ非効率な市場となってしまいました。
僕の友人(クライアント様)は葬儀を代替性の高い市場へと持っていこうとしているのです。
そうして、代替性の高い市場に行ってから、ブランドイメージを高め、勝負をしていこうと
考えているようです。そのほうが、地域独占から市場独占へとより大きな利益を得られる可能性が
ありますし。
さて、ビール市場はどうでしょうか。
僕は代替性が高い市場にあると思います。この場合は、やはりブランドイメージが重要です。
通常、ビールやタバコ、コーヒーなどの嗜好品は代替性が少ないと考えられます。
タバコは、「好きな銘柄」というのがあると思いますし、個人のこだわりがあると思います。
ビールもそういう意味では、嗜好品であり、代替性が少ないのですが、
発泡酒においては、代替性が非常に高いと考えられるのです。
ひとつは、発泡酒の購入動機が価格に拠る部分が大きく、価格帯+アルコール飲料という意味では、
カクテル類などと似た商品となります。
ビールは、価格帯がすでにワンランク高く、同じ価格帯でのアルコール飲料というのは、
あまり無いと思います。つまりカクテル類とは代替性が弱く、ビール同士で競合することに
なるのですが、その場合は、嗜好品ということで事実上同じ銘柄だけが売れつづけます。
つまり発泡酒は、カクテル類からのユーザーがある程度期待できる可能性もありますが、
発泡酒どうしで競合すると共に、他の飲料物とも競合するのです。
つまり、最終的には価格で勝負するか、ブランドで勝負することとなるでしょう。
とても、競争の厳しい市場だと思います。
ただし、ただし、一番の元凶はビールにばかり高い課税をする政府が
一番の悪だということは知っておかねばなりません。

価格弾力性」という言葉は、初めて聞く人も多いかも知れません。経済を勉強した人なら、聞いたことがあると思います。
すごく簡単に解説すると、価格が変化したときに、販売量がどう変化するか。ということです。
ちょっと価格が上がっただけで、販売量が激減する場合、逆にいえば、価格が少し下がれば、
販売量が激増するということになります。(理論上では)
逆に、価格が高くなっても、安くなってもそんなに販売量が変わらない物もあります。
こういうのを、価格弾力性が「大」とか「小」と言って表現するのです。
なお、価格が変化したときに販売量が大きく変化する物とは、牛丼なんかはそうでしょうか?
少し前だと、ハンバーガーなんかもそうでしたね。(デフレなんかの問題も影響してると思いますが)
一般的には、「代替性の高い物」がこれに該当するので、車とかヨットとか、住宅なんかが
該当するのではないかと思います。外食もそうですね。
逆に、価格が変化しても、販売量が変化しない物には、野菜とか水とかが挙げられます。
生活必需品がこれに該当します。
確かに、牛丼やハンバーガーは、値段でお店を決めることも多いと思います。
また、車や住宅の購入においては、価格交渉も重要なファクターになるでしょう。
そうした、価格が重要なウエイトを占めることが多いのも、特徴だと思います。
一方で、野菜や水を値切るというのは、交渉があったとしても、あまり重要ではないですよね。
あるモノを考えたときに、どのぐらいの位置に、そのモノがあるのかを考えるのは
非常に重要なことだと思います。
そうすることによって、より必需品に近いのか、代替性の高い物に近いのかによって、
取る戦略が変わってくるからです。
代替性の高い物というのは、ブランドイメージや商品認知が非常に大切です。
たとえば、車は○○社の○○が欲しいとなるでしょう。つまり、車のブランディングが
うまくいっているということです。その商品が欲しいと思わせることで、
代替性(それに似ている他の物)を事実上排除することになるのです。
しかも、その場合は、価格が多少高くても売ることができるというメリットもあります。
必需品は機能を充実させることによって、商品の価値を高めます。
野菜であれば、無農薬やら有機栽培やらと。
ちなみに、僕のクライアント様である葬儀業はかなり必需品に近いです。
価格が高くても販売することが可能で、代替性もほぼありません。
住宅であれば、2〜3候補に絞り、その中から価格や利便性、地域などを考慮して決めることになると思います。
しかし、葬儀の場合は、複数の葬儀社で相談し、葬儀社を決定するということは、
まずあり得ないと思います。時間も無いですし、余裕も無いですし。
だからこそ、葬儀は地域独占が生まれ非効率な市場となってしまいました。
僕の友人(クライアント様)は葬儀を代替性の高い市場へと持っていこうとしているのです。
そうして、代替性の高い市場に行ってから、ブランドイメージを高め、勝負をしていこうと
考えているようです。そのほうが、地域独占から市場独占へとより大きな利益を得られる可能性が
ありますし。
さて、ビール市場はどうでしょうか。
僕は代替性が高い市場にあると思います。この場合は、やはりブランドイメージが重要です。
通常、ビールやタバコ、コーヒーなどの嗜好品は代替性が少ないと考えられます。
タバコは、「好きな銘柄」というのがあると思いますし、個人のこだわりがあると思います。
ビールもそういう意味では、嗜好品であり、代替性が少ないのですが、
発泡酒においては、代替性が非常に高いと考えられるのです。
ひとつは、発泡酒の購入動機が価格に拠る部分が大きく、価格帯+アルコール飲料という意味では、
カクテル類などと似た商品となります。
ビールは、価格帯がすでにワンランク高く、同じ価格帯でのアルコール飲料というのは、
あまり無いと思います。つまりカクテル類とは代替性が弱く、ビール同士で競合することに
なるのですが、その場合は、嗜好品ということで事実上同じ銘柄だけが売れつづけます。
つまり発泡酒は、カクテル類からのユーザーがある程度期待できる可能性もありますが、
発泡酒どうしで競合すると共に、他の飲料物とも競合するのです。
つまり、最終的には価格で勝負するか、ブランドで勝負することとなるでしょう。
とても、競争の厳しい市場だと思います。
ただし、ただし、一番の元凶はビールにばかり高い課税をする政府が
一番の悪だということは知っておかねばなりません。
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この記事へのコメント
1. Posted by kikuyooo 2004年09月29日 09:27
syoさん、トラックバックをしていただき、ありがとうございました。
私もsyoさんの意見に同感です。ビール・発泡酒の消費者の価格弾力性は大きいと思います。ビール・発泡酒は、その味覚・商品スペックを消費者が識別することが困難なため、自ずと価格弾力性が大きくなると考えます。(このことは、“超”低価格のドラフトワンが、ビールでなく、発泡酒シェアを食っていることからも確認ができます。)まだビールには、安定的消費者が相対的に多いとは思いますが。
また、syoさんの記述と重複しますが、“スペックを認識できない嗜好品”であるビール・発泡酒にとって、商品イメージは大変重要なものになります。このイメージを形成するために、メーカーは莫大な販売促進費を使用しています。
この手の考察は、私自身興味をもっておりますので、また自分のblogにも記載していきたいと思います。その際には、またご覧になってください。
私もsyoさんの意見に同感です。ビール・発泡酒の消費者の価格弾力性は大きいと思います。ビール・発泡酒は、その味覚・商品スペックを消費者が識別することが困難なため、自ずと価格弾力性が大きくなると考えます。(このことは、“超”低価格のドラフトワンが、ビールでなく、発泡酒シェアを食っていることからも確認ができます。)まだビールには、安定的消費者が相対的に多いとは思いますが。
また、syoさんの記述と重複しますが、“スペックを認識できない嗜好品”であるビール・発泡酒にとって、商品イメージは大変重要なものになります。このイメージを形成するために、メーカーは莫大な販売促進費を使用しています。
この手の考察は、私自身興味をもっておりますので、また自分のblogにも記載していきたいと思います。その際には、またご覧になってください。
2. Posted by syo 2004年09月29日 18:07
トラックバックは、僕の記事の一方的な宣伝になってしまうので、やや敬遠するんですよね。
なので、必ず僕はトラックバックしたURLもしくは、そのトップページにリンクを貼るようにしています。
そうしないとkikuyoooさんの方からは、僕のHPに行けるのに、僕のほうからは、参照元であるkikuyoooさんのHPに行けないということになってしまいますし。
また、読む人も、参照元が分かったほうが読みやすいでしょうしね。
なんだか、トラックバックの意見になってしまいました。
とりあえず、kikuyoooさんがうらやましいのは、まさにビール業界にて前線で戦っているということですね。しかも、自分の働いている会社がCMを出していると。業界の動きがすごく良く分かるでしょうね。
僕のところは・・。雑誌などのメディアの露出こそ、ほんの少しあるものの、テレビなんてあり得ないですから・・。
会社はそこそこの大きさなのになぁぁぁ。
なので、必ず僕はトラックバックしたURLもしくは、そのトップページにリンクを貼るようにしています。
そうしないとkikuyoooさんの方からは、僕のHPに行けるのに、僕のほうからは、参照元であるkikuyoooさんのHPに行けないということになってしまいますし。
また、読む人も、参照元が分かったほうが読みやすいでしょうしね。
なんだか、トラックバックの意見になってしまいました。
とりあえず、kikuyoooさんがうらやましいのは、まさにビール業界にて前線で戦っているということですね。しかも、自分の働いている会社がCMを出していると。業界の動きがすごく良く分かるでしょうね。
僕のところは・・。雑誌などのメディアの露出こそ、ほんの少しあるものの、テレビなんてあり得ないですから・・。
会社はそこそこの大きさなのになぁぁぁ。
3. Posted by kikuyooo 2004年09月30日 11:34
なるほど、たしかにトラックバックをすると、された側はそのblogにとんでいけますが、した側はそれができないんですね。私も特に考えていなかったのですが、した側のblogを読んでいる人がその原文にいけるように、リンクを貼りたいと思います。
私の会社はCMは確かに多いですね。ただそのやり方については個人的に疑問もあります。。どこまで費用対効果を考えて展開しているのか、等。また記述していきます!
私の会社はCMは確かに多いですね。ただそのやり方については個人的に疑問もあります。。どこまで費用対効果を考えて展開しているのか、等。また記述していきます!