2004年10月11日
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節約がキライな理由を昨日に引き続き、書きたいと思います。
お金を節約することは、支出を減らすことを第一に考えます。
それが、大きな問題だと思うのです。

個人単位で考えたときに、節約をすることは全く間違っていません。
収入が一定である以上、少しでも支出を減らし、蓄えを多くしたい気持ちはあります。

しかし、これを大多数の人が行うと大変なことになるのです。
経済用語では、「合成の誤謬(読み方:ごうせいのごびゅう)」と呼ばれています。

合成のごびゅうについての詳しい説明は、他のHPをご参照ください。Yahoo!検索結果:合成の誤謬

簡単に説明すると、個人として正しい行動をとったとしても、全員がそれを行うと、結果として間違いとなることです。

例を。
車のスピードを出すのは、個人としては納得できます。早く目的地につきますし、
無駄な信号停止がなくなるかもしれません。しかし、車に乗っている人全員がスピードを出せば、
事故が多発し、結局「目的地に早く着く」という目的を果たせなくなります。

と、まあ経済用語なので、経済に関係する「例」は結構出てくるのですが、
生活上の例は難しいですね。

さて、この合成の誤謬が、節約を行うと発生するのです。
最初に書いたように、個人単位で節約を行うのは、支出を減らし貯金を増やす意味で理にかなっています。
しかし、全員がそれを行うと、国全体の支出が減ることになり、これは結局収入を減らすことになるのです。

つまりこういうことです。
車の購入( 個人の支出 ) → 車の販売( 販売店の収入 )
となり、支出というのは、かならず誰かの収入になっています。

支出を減らすということは、他人の収入を減らしていることになり、それが自分に回ってくるのです。

節約の基本は、収入を増やすか、支出を減らすことです。
しかし支出を減らすと、いずれは収入の減少をもたらし、ますます厳しい生活が待っているのです。

だからやっぱり僕は節約はキライなのです。頑張って収入を減らす努力をするなんて考えられません。


さらに、「節約」でHPをいくつか検索すると、アフィリエイトの満載な「お小遣い稼ぎ」的HPが
たくさんあるように感じるのも、やっぱり節約ってあやしいなぁ。と思うのです。


stock_value at 09:38│Comments(0)TrackBack(0)考え:04〜07年 

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