2004年11月13日
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さて、西武鉄道が連日報道されています。
上場廃止にもなりえるニュースということで、株価も暴落しています。

大株主を記載しないことについては、いくつかの問題点もあります
詳しいことは調べてないので分かりませんが、

・こっそりと、株を大量に所有することによって、流動性や需給に影響を与える
・企業の所有者、権利者が正確に把握できない
・税的にグレーになりえる

などなどです。後は、法的なこともあるかもしれません。


株はこういうときに、非常に汚い役割を担うことになります。
色々象徴的な出来事がありますが、

・西武鉄道株売却の必要性
・コクドや西武鉄道によるインサイダーの疑い
・他社からの買い戻し請求

虚偽記載を行うのは、株式会社としてはあるまじき行為です。
会社の所有者=株主にたいしてウソを報告するというのは、上司に、ウソの報告を
するのと一緒で、正常な判断ができないばかりか、指示に誤りがあった場合や、結
果に対する責任をとることもできません。

今回、虚偽記載が発覚する前にコクドが西武鉄道株の売却を行ったために、
問題は一層ややこしくなっています。

株を売却したのは、虚偽記載が発覚しそうであるから売却をしたのか?
もしそうであれば、インサイダー取引となり犯罪です。

しかし、一部では税金対策のために売却を進めたという憶測もあり、まだはっきり
していません。


暴落の直前に購入した各社は、コクドに対し買戻し請求を行いました。


これには、重要な問題を含んでいます。
市場参加者は買い戻し請求を行うことができず、株の値下がりをそのまま
受けることになります。一方で、会社であれば購入価格での買戻しが
できるということになれば、それはモラルハザードとなるのではないでしょうか。

もちろん、インサイダーによる売却であれば、詐欺行為とも言えるので、
買い戻す必要はあるかもしれません。しかし、虚偽報告を元に取引を行っていれば、
市場参加者もまた被害者であると言えます。

企業は (買戻しといった形で) 優遇され、市場参加者は値下がりの影響をモロに受ける。

これではあまりにも不公平ではないでしょうか。


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